■片桐大智ってダレ?
株式会社セガ AM R&D2 所属。『バーチャファイター5』ゲームディレクター。
バーチャファイターシリーズや『デイトナUSA』、『アウトトリガー』等色々なジャンルのゲーム調整を担当。
ゲームはジャンルを問わずどれも好きです。 最近は『バーチャファイター5』や海外のとあるMMOをプレイしています。
■D.K.のVF5通信:第96回■

こんにちは。D.K.です。

慣れない仕事が増えて楽しくもあり不安でもある昨今です。
先日9/4に、VFの大会で東西対抗戦が行われました。
企画から運営まで、最初から最後まで開発側が関わった初めてのイベントでしたし、実際ふたを開けてみるまではどうなるかわからないところも多かったのですが、補欠選手としての出場や解説を快く引き受けてくれた『YOU』さんをはじめ、会場の皆さんの多大なる協力があって、とても盛り上がった大会になりました。本当にありがとうございました。

最後にサインを強制的にくれた『23』さんありがとう。
今会社に持ってきました。額に入れて飾らせてもらう予定です(笑)。

さて、先日twitterで皆さんからの質問を見ていて、
これはちょっと短い文字数で伝えるのは難しいかなー?と思うことがあったので、そのことについて触れたいと思います。
せっかくなので米澤を召喚して書いてもらいました。


こんにちは。VFチーム企画の米澤です。

先日twitterで、相手の起き蹴りに自分の打撃技をヒットさせること(以下、起き蹴りつぶし)について質問がありました。起き蹴りつぶしに関しては、ダメージ20以上の技で相打ちさせて、相打ちのシステムにより打ち勝つテクニックが一般的なものになっていますね。

VF5FS で、打撃技同士が相打ちした場合に、どちらが打ち勝つかは以下のような順番で判定を行っています。

・ダメージの大きいほうがヒットする
  ↓ダメージが同じ場合
・攻撃判定の発生が遅いほうがヒットする
 ↓攻撃判定の発生が同じ場合
・体力が一定量以上少ないほうがヒットする
 ↓体力に差がない場合
・両方の打撃がヒットする

起き蹴りのダメージは大半が20なので、ダメージが21以上の技を相打ちさせると、打ち勝つことができる、というような仕組みです。

これを踏まえた上で、twitterに寄せられた質問は以下のようなものでした。

リオンの8K(基本ダメージ18)のような技でも起き上がり攻撃を潰せるのは何故でしょうか?

前述のルールの通りだと、ちょっと不思議ですよね。ダメージが18なのに、起き蹴りに打ち勝ててしまいます。ただこの場合、打ち勝てるのは下段起き蹴りについてのみです。これに対して、私がさせていただいた返信は以下のような内容でした。

下段起き蹴りについてであってますかね? であれば、単純に空中判定ですかしているからだと思います。ちなみにこの技は今回から、空中判定のタイミングが「攻撃判定の発生まで」から、「攻撃判定の持続まで」に変わっていますよ。

リオンの旋風腿(8K)は技中に空中判定になっているため、下段攻撃が当たりません。それでも前のバージョンまではこの空中判定が「攻撃判定の発生まで」だったので、下段起き蹴りと相打ちだったときは打ち負けていたのですが、現バージョンからは「攻撃判定の持続まで」に変更されました。これにより、攻撃判定が出ている間は、下段攻撃が当たらないようになっていて、結果的に下段起き蹴りをかわしつつヒットさせることが可能になっています。

この現象は、前述したような相打ちのルールとはまた別のものです。前述した相打ちのルールが適用される前提は、「双方の攻撃判定が相手にヒットしている」ことで、リオンの例では旋風腿はヒットしているけれど、下段起き蹴りはヒットしていないので、リオンが一方的に勝つ、ということですね。

場合によっては、同様の現象は空中判定やしゃがみ判定(上段攻撃が当たらない)になっていない、一般的な技でも起こります。特に、3D格闘ゲームということもあって、半身になる技と回転系の攻撃が重なった場合などには、一見「えっ! いまのなんで当たらないの!?」というような印象を抱かれるケースもあるかもしれません。

下の画像を見てください。

これは片桐さんが説明用に作成してくれた画像なんですが、左側のジェフリーはフロントキック(スレットスタンス中K)を、右側のジェフリーは下段起き蹴りを出しています。一見相打ちしているように見えますが、実はフロントキックのみヒットしており、下段起き蹴りはヒットしていません。

これだけ見ると、「なんで!?」と思われるかもしれませんが、同じフレームを上から見たのが下の画像です。

こちらも加工するとこんな感じです。

これを見ると、「ああ、なるほど」と納得していただけると思います。……納得してもらえるといいなぁ。フロントキックのほうは相手の肩口に触れていますが、下段起き蹴りは相手に届いていません。ちなみに攻撃判定とやられ判定は便宜上の色づけであり、実際この通りになっているわけではありません。

要するに3D格闘ゲームであるため、横から見たらヒットしているように見えても、実際には当たっていないケースがありますよ、というお話でした。

片桐さんから、「画像を作ったからなにか書け」とのオーダーを受けたので、書いてみました。参考にしていただけましたら幸いです。

では、またいつか。

米澤ありがとう。
がんばって画像を作った甲斐があったってものです。
画像といえば、また壁紙のメールをいただきました。
出来る限りはお答えしたいので、上手く暇をみつけて作ってみました。

Q:アオイがお気に入りで、アオイの壁紙を作っていただけないでしょうか。勝利ポーズで見られる「眺められるアオイ写真集」の中の画像などあれば見てみたいです。

A:手前味噌ですが中身確かによくできていますよね。スクリーンショットを撮ってみてびっくりしました。  
ご期待に添えるかどうかわかりませんがちょっと変わった感じにしてみました。

Q:剛、ブラッド、ジャッキー、リオン、ジャンが一緒に写っている壁紙が欲しいです…!! 前回の剛とブラッドが戦っている構図でしたので、仲が良さそうな感じでお願い致します…!!

A:あまり肩を組んだり談笑したりという感じのモーションはVFに無いので集合写真っぽく出来るだけしてみました。色々くみ取った形にしたつもりですが、いかがでしょうか?

Q:スマートフォン用の壁紙を作ってください

A:一応スマートフォンで表示できる解像度で作っているつもりですので、使ってみてください。背景がスクロールする設定なのかさせない設定なのか等で見え方も変わると思いますので、必要な部分を使っていただければと思います。
もし、お使いの機種の表示サイズや、どの壁紙で等ありましたらtwitterやメールから教えてくださいね。必ず作ると約束はできませんが、出来る限り対応はしたいと思います。

あと、VF.TV LIVEで使っていた画像が欲しいという話もでていたので、一緒においておきますね。今回VF.TV LIVEのためにわざわざジャンと鷹嵐を描いてもらいました。VF.NETチームの方々ありがとう!

 

それではまたお会いしましょう。
オーイェー!



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